2014年08月08日
タイル選び
社内プレゼンで議題にあがった箇所にインナーコートもありました。
敷地の中にあることを思えば、結構な広さのお庭スペース。うまく空間を造らなければマイナス要素にもなり兼ねない感じです。
そこでインナーコートに張るタイル選びは慎重になりました。話は少し脱線しますが、私タイルが好きで、タイルの可能性をすごく感じていたんですよね。というのも、この仕事をする前に某ハウスメーカーでインテリアコーディネーターをしている友人の付き添いで、住宅素材関連のショールームを何回か見に行ったことがあったんです。そのときに大阪・本町にあるタイル屋さんで衝撃を受けたことを覚えています。まず、種類の豊富さや用途に驚きでした。タイルといえばカラフルな色で表面はツルッとしていて、お風呂やトイレなどの水回りに使われているイメージ(私が住んできた過去の家々では)でしたが、空間のアクセントに使うような壁面を彩る素材感いっぱいのタイルにどんどん惹かれていきました♪普段の生活の中でタイル屋さんに訪れることがないので、すごい楽しかったんです。
このモデルハウスのインナーコートは完全に外の空間なので、必然的に家の外壁材と繋がってきます。その空間を彩るカラーや素材感にこだわってマッチするものを探しました。タイル屋さんのショールームで見て気に入ったものがあれば、サンプルをいただけます。私はそれを持ち帰って、外壁材と照らし合わせて最終決定する予定です。
タイルは白くなく「ナチュラル」や「フレンチ」なイメージでもなく、『石垣』っぽいものがピッタリだなと感じました。そこからどんどんイメージも膨らみ、目指すところは『日本の城』にたどり着きました。私の場合、初めから「こんなイメージ」「〇〇系のテイストで」と決めて造るやり方ではなかったんです。必要なものをまずは取り入れて、イメージを後付けした感じに。何故ならば、同時にスタートした他の2邸がどんなイメージにするかわからなくて、テイストがかぶってはイケナイ!という意識が先にきてしまって・・・最終的に、イメージがうまいことばらけるようで、そこからは目指す方向に近づくようにどんどん進めました。ここで考えたタイル選びで建材やカラーのイメージもスムーズになったように感じます。
カタログで見たものの中に「これがいい!」というものに出会えました!
一目惚れです♪インナーコートの床面は、この貼り方がやりたい!カワイイ!!しかもこのグラデーション。カワイイ!!!
カタログで使われてたサンプルイメージは、このモデルハウスの『日本の城』とはかけ離れますが、和テイストにも似合いそうな風合いです。私の好みがよく表れてるなと自分で感じたのは、タイルの並び方がランダムでもなく完全に均一にされているわけではなく、というところ。組み合わせ方に芸術性を感じたので惚れました。普段は取引がなかったメーカーのタイルですが、ここは譲れなかったです。
この床面に合う壁面のタイル選びも重要ポイントです。
離れの和室から母屋(?)方向を見ると、インナーコートをかすめてFIX窓から家の奥まで見渡せます。玄関壁面も外から全部見えるというわけです。インナーコートの壁面が玄関の東側の壁面と一体化してつながっていると、とても見ごたえがあります。そんなイメージを描きながら探しました。
このタイルでどちらかの色がいいかなぁと悩み、外壁がグレーなので、それに合わせていこうかなと考えています。