コラム
お家の基礎知識「第3回」
(#お家の基礎知識)
みなさま、こんにちは!
お家の基礎知識について解説♪
第3回は『セットバック』についてです。
お家探しや土地探しをはじめる目にすることの多い『セットバック』。『要セットバック』などと記載されている物件も目にされたことがある方も多いのでは。
そもそも「セットバック」とは何でしょう?
セットバックとは「後退」という意味。
不動産においてのセットバックは、「土地の境界線から一定の間隔を確保し、建物を前面道路から後退(セットバック)して建築すること」を指します。
これは建築基準法で定められた接道義務において
「家を建てる土地には接道義務があり、4m幅以上 ※区域によっては6m以上 の道路に2m以上接していなければならない」という2つの条件を満たす必要があるためです。
例えば、土地が4m以上接したとしても、前面道路が3.5mであった場合、接道義務が満たされません。
この場合、建物の位置を後退させて接道義務を満たすために行うのが「セットバック」です。そしてこのような土地において「要セットバック」と表記されることになります。
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なぜ、「セットバック」の必要があるの?
万が一の災害時、消防車が入れるような道路が整った街づくりを進めるためです。万が一、火災が発生し消防車が到着しても、敷地内へ入ることが難しい場合、消火活動に遅れが生じ、被害が拡大することも考えられます。また、道幅が広がることで安全性や利便性も高まるといえますね。
こんな場合はどうなるの?
Case.1// セットバック(宅地と向かい合う場合)
道路の向かいが宅地の場合、道路の中心線から各々が2mセットバックします。
Case.2// セットバック(川・線路等と向かい合う場合)
そして向かいが川や線路等の場合はセットバックの条件が違います。
この場合向かい側を動かすことが不可能のため、こちらの住宅側で道幅を確保しなければなりません。
セットバックの疑問を解消!Q&A
Q・セットバックって拒否できるの?
A.できません。なのでセットバックした後の敷地面積について建物を建てることになりますので、注意が必要です。
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Q・セットバックが必要な物件は建て替えできる?
A.建て替えは可能。建て替える際は、建ぺい率・容積率もセットバック後の敷地面積で計算することなります。自分の要望が叶うかどうかをしっかり確認する必要があります。
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少しむずかしいですが、いかかでしたでしょうか。お家探しの重要点といえる接道問題。「セットバック」について理解しているとお家探しや土地探しを始めた際もスムーズかもしれません。
希望の土地が見つかった際は「前面道路」の道幅やセットバックの文字の有無をチェックしてみてください!
では、最後までお読み頂きありがとうございました(*^^*)
また次回お会いしましょう!